甲斐の国に春を呼ぶお祭り 「おみゆきさん」
歴史 いまから約1200年前の平安時代から、度重なる洪水に悩まされていた甲斐の国司は朝廷に願い出て 浅間神社の神輿を釜無川に渡御させお祭りをするようにしたところ、大きな効力があり以来このお祭りは続いています
武田信玄も自信の治水事業の一つとしてこのお祭りに力をいれ、自身が祭主となり神幸を行ったと言われています。
日程 4月15日(月曜日)
7時30分から神事朝8時15分浅間神社出発10時15分まで一宮町内で神輿は担がれます。桃の花満開の中をきらびやかに輝く神輿の勇姿が見られます
昼 12時30分から15時 甲斐市竜王釜無川土手にて、二宮・美和神社(笛吹市御坂町)、三宮・玉諸神社(甲府市国玉町)の神輿の先頭をきって 笛吹市一宮町浅間神社の神輿が賑やかに土手を踏みしめながら渡御します
同時に 平安時代から続く、水の災いが無い様にとの「水防祈願」がおこなわれます
夜 16時頃から19時頃 笛吹市一宮町浅間神社の神輿はふたたび氏子の区内に到着 夕映えの桃源郷の中をきらびやかに担がれていきます
特徴
その1 神輿の重さは700㌔とも800㌔ともいわれています。現在も神輿は昭和51年(1976年)に新調されました。
その2 担ぎ手は皆男性です。女性は担げません。そして、神様が美人の神様(木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)なので、失礼の無いように衣装は、江戸時代から女性の服装で担ぐしきたりです。現在は赤や黄色の色とりどりの浴衣(これを`おそろい`と言います)を着て担ぎます。
その3 同じ理由で、美人の神様に失礼の無いよう、男性ですが皆、顔にはお化粧をし、きらびやかに担ぎます。
その4 「そこだい」のかけ声 笛吹市一宮町浅間神社の神輿のかけ声は「そこだい」と言います。神輿の渡御は県内の御幸では最長の往復50㌔になります。重い神輿を担ぎながら、担ぎ手は、目的地はもうそこだ!そこだ!と言う声が神輿のかけ声になったと言われています。